Q:防犯ガラスはどの種類でも同じ位の防犯効果なのですか?
A:防犯ガラスは性能に応じて複数の種類に分類されているので、一言に防犯ガラスといっても相当性能が違います。
防犯ガラスは一般的なガラス(フロートガラス・型板ガラス等)と一般的なガラスの間に中間膜やポリカーボネート樹脂を挟み込んだ合わせガラスの一種です。(防火地域や準防火地域ではフロートガラスの替わりに網入りガラスを使用する)
通常は、2枚のFL3(3㎜幅のフロートガラス)の間に、強靭で柔軟のある中間膜(30~90mil)を挟んで接着しています。
※1mil(ミル)は1/1000インチです。30mil(ミル)は約0.76㎜で、90mil(ミル)は約2.28㎜です。
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「打ち破り」に対するガラスの強度の分類
強度の分類
鋼球を落下する高さ(㎜)
加撃する回数
P1A
1,500㎜
正三角形の頂点に1回づつ加撃×3回
P2A
3,000㎜
正三角形の頂点に1回づつ加撃×3回
P3A
6,000㎜
正三角形の頂点に1回づつ加撃×3回
P4A
9,000㎜
正三角形の頂点に1回づつ加撃×3回
P5A
9,000㎜
『正三角形の頂点に1回づつ加撃×3回』×3回
※鋼球は『直径100㎜』で『重さ約4.11㎏』ものを使用して、ガラス(900㎜×1,100㎜)の中心に設置した正三角形(一辺が130㎜)の各頂点に鋼球を落下させて、鉄球が突き抜けたか突き抜けなかったかで合否を判断します。
※上記の高さから正三角形の頂点に1回づつ合計3回の加撃を実施して、三回とも鋼球がつき抜けなかった場合に、その分類に合格したと判断されます。
打ち破りとは、侵入者(泥棒)がバール等の工具で窓ガラスを叩き割って侵入する手口の一種です。
その打ち破りに対して防犯ガラスの効果を表したものが上記の表です。
上記の表からも分かるように、同じ防犯ガラスでもP1AとP5Aでは相当違います。
「こじ破り」に対するガラスの強度の分類
強度の分類
単層ガラス(単板ガラス)
複層ガラス
P1K
合わせガラス
(FL3+15milの中間膜+FL3)
耐熱強化ガラス
(6.5㎜)
複層ガラス(フロートガラス)
(FL3 +中空層+FL3)
複層ガラス(アタッチメント付)
(FL3+中空層+FL3 )
P2K
合わせガラス
(FL3+30milの中間膜+FL3)
P3K
合わせガラス
(FL3+15milの中間膜+FL3)
耐熱強化ガラス
(6.5㎜)
合わせ複層ガラス
(FL3 +中空層+(FL3 +30milの中間膜+FL3))
耐熱強化複層ガラス
(FL3 +中空層+6.5㎜の耐熱強化ガラス)
強化複層ガラス
(FL3 +中空層+4㎜の強化ガラス)
※FL3はフロートガラス(一般的なガラスの厚さが3㎜という意味です。
※1mil(ミル)は1/1000インチです。15mil(ミル)は約0.38㎜、30mil(ミル)は約0.76㎜で、90mil(ミル)は約2.28㎜です。
※中空層は複層ガラスのガラスとガラスの間に設けられている空間の事で、中空層の中はタイプに応じて「空気」や「ガス」や「真空」になっています。
こじ破りとは、侵入者(泥棒)がマイナスドライバー等の工具で窓ガラスをこじ割って侵入する手口の一種です。
そのこじ破りに対して防犯ガラスの効果を表したものが上記の表です。
つまり、同じ防犯ガラスでもP1KとP3Kでは相当違います。
防犯ガラスの種類
防犯ガラスの特徴
防犯ガラスはガラスとガラスの間に中間膜(特殊フィルム)やポリカーボネート樹脂を挟み込んだ合わせガラスの一種です。
防犯ガラスのメリット
防犯効果以外に防音効果や破損した際の飛散防止効果もあります。
防犯ガラスの防犯効果(☆☆★★★~★★★★★)
防犯ガラスの種類によって違いはありますが、分類されている強度に応じた防犯効果があります。(P2A以上且つP2Kが推奨されている)
防犯ガラスは打ち破りに対する強度で『P1A・P2A・P3A・P4A・P5A』に分類されています。
また、防犯ガラスはこじ破りに対する強度で、『P1K・P2K・P3K』に分類されています。
強度を向上させる一番の要素は中間膜(特殊フィルム)の厚さです。(30mil・60mil・90milの中間膜が使われる事が多い)
※1mil(ミル)は1/1000インチです。15milは約0.38㎜、30milは約0.76㎜で、90milは約2.28㎜です。
防犯ガラスの表示方法
「FL3+中間膜30mil+FL3」などの様に表記されている。
※「FL」はフロートガラス(一般的なガラス)の事で、数字はガラスの厚み(㎜)の事です。
防犯ガラスの取扱いメーカー
AGC株式会社(旧:旭硝子株式会社)・日本板硝子株式会社
防犯ガラス&防犯フィルム施工の御提案【防犯カメラ愛知】
一言で防犯ガラスと言っても、「打ち破り」に対する強度違いで5段階に分けられており、「こじ破り」に対する強度の違いで3段階に分けられています。
つまり泥棒に対する防犯効果は、選択した防犯ガラスの種類によっても違うという事なのです。
また、防犯ガラスにすれば、泥棒には絶対に破られないという訳でもありません。
防犯カメラ愛知では、住宅や事務所の設置環境に応じた防犯ガラスや防犯フィルムの御提案をさせて頂きます。
また、その他の防犯に関する様々な防犯診断も実施しています。
御住まいの住宅や所有されている建物や敷地内で、気になる点や不審な出来事があった場合などは、御気軽に防犯カメラ愛知に御相談下さい。