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防犯カメラの信号伝送の方式【防犯カメラ愛知】

Q:防犯カメラの信号の伝送方式が違うと、どんな影響があるのですか?

A:防犯カメラを大きく分類するとデジタル信号とアナログ信号の2種類がありますが、それぞれにメリットやデメリットがあります。

アナログカメラと聞くと画質の悪い映像や画像を想像される方もいますが、それはアナログコンポジット信号(CVBS信号)と呼ばれる伝送方式で、2011年まで放送されていたブラン管テレビで使われていた規格です。
現在のアナログカメラの規格は、アナログハイビジョン(アナログHD)と呼ばれている高画質な映像を伝送可能な『AHD・HD-CVI・HD-TVI』などが多くを占めています。
現在防犯カメラに使用されているアナログハイビジョンカメラは約100~500万画素の解像度があり、従来のアナログコンポジットの27~52万画素を遥かに上回る解像度があります。
勿論、デジタルカメラも約200~800万画素の解像度があるので、非常に鮮明な画質で映像を記録する事が出来ます。
つまり防犯カメラを選択する場合、アナログカメラだから劣るとかデジタルカメラだから優れているという事ではなく、あなたが使用する目的や設置する条件に合わせたカメラを選択する事が重要なのです。

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「デジタル信号方式」と「アナログハイビジョン信号方式」の比較

項目

解像度

映像画質の劣化

伝送方式

配線

配線距離

メリット

デメリット

IPカメラ(デジタル信号)

約200~800万画素

劣化しない

デジタル方式

LANケーブル

約100m

PoE対応機種の場合は電源が必要ない
映像が劣化しない

インフラによって録画出来ない事がある
通信状況によって映像が途切れる

デジタル信号方式のカメラ

約200~400万画素

劣化しない

デジタル方式

同軸ケーブル

30~400m

映像のノイズが少ない
圧縮せずに映像を伝送出来る

通信状況によって映像が途切れる

アナログ信号方式のカメラ

約100~500万画素

劣化する

アナログ方式

同軸ケーブル

300~500m

長い距離を伝送できる
同じ画素数ならデジタルより安価

保存した映像が劣化する事がある

防犯カメラはデジタル信号とアナログ信号の伝送方式の2種類があります。
中でもIPカメラ(ネットワークカメラ)は他のデジタル信号方式のカメラとも違い、カメラ本体にコンピューターが内蔵されているので個別のIPアドレスが割り振られています。
カメラに個別のIPアドレスがあるとPCを経由しなくても、ネットワークのインフラさえ整っていれば、どこからでもリアルタイムの映像を見る事が出来ます。
勿論、通常のアナログハイビジョン信号方式の防犯カメラもデジタル信号方式の防犯カメラの録画器を経由して、ネットワークのインフラが整えば、離れた場所のスマホやPCで映像を見ることが出来ます。
但、インターネットを経由する以上、絶対に映像が流出しない保障はありません。
最悪な場合、パスワードが発覚してしまうと、乗っ取られてしまう可能性もあります。(既存のパスワードを変更されてしまう)
必ずしもリアルタイムの映像が必要ないのであれば、セキュリティ対策の強化などを御考え下さい。

4種類のデジタル信号の伝送方式の比較

項目

画質

最大解像度

伝送方式

伝送ケーブル

配線距離
(ケーブル)

開発した企業

主な特徴

IPカメラ

★★★★★

約200~800万画素

デジタル方式

LANケーブル

約100m
(延長はLAN‐HUB)

Axis Communications AB(米国)

最高画質
メンテナンスが必要

HD-SDI方式

☆★★★★

約200万画素(2MP)

デジタル方式

75Ω(同軸ケーブル)

30m/60m/100m
(3C‐2V/5C‐2V/5C‐FB)

SMPTE(米国)

TV放送用の規格信号
高性能で高価格

3G-SDI方式

☆★★★★

約200万画素(2MP)

デジタル方式

75Ω(同軸ケーブル)

約70m
(5C‐FB)

SMPTE(米国)

TV放送用の規格信号
他にSD-SDI方式がある

EX-SDI方式

☆★★★★

約400万画素(4MP)

デジタル方式

75Ω(同軸ケーブル)

約500m
(5C‐FB)

EYENIX(韓国)

長距離配線が可能
HD‐SDIの拡張規格

※MPはメガピクセルの略語です。(1MPが100万画素)
※4K(4・ケー)=8MP(8・メガピクセル)=800万画素です。
※pはプログレッシブ操作の略語で、縦(垂直)の有効走査線の数を表しています。
※有効水平解像度1920px × 有効垂直解像度1080pxの場合だと、1080pと表記されます。
※pxはピクセルの略語で、画素の数を表しています。
※HD-SDIは「High-Definition・Serial Digital・Interface」の略語です。(HD=ハイディフィニション=フルハイビジョン)
※SDI方式は、アメリカの『SMPTE(映画テレビ技術者協会)』が決めた信号方式です。
※3G-SDIは3Gbpsの速度で伝送する事が出来るSDI方式のデジタル信号技術です。

防犯カメラに使われているデジタル信号伝送方式は、主に上記の4種類が存在します。
デジタル信号伝送方式は配線の距離が離れても画質が劣化しないというメリットがありますが、100m以上の配線が必要な場合には途中で中継機器を接続する必要があります。
HD-SDI方式はテレビのデジタルハイビジョン映像を伝送する為の信号方式です。
EX-SDIはHD-SDIの拡張規格で、HD-SDIの解像度を損なわないように圧縮して映像を伝送する信号方式です。
IPカメラ(ネットワークカメラは高画質ですが高額な導入費とメンテナンス費がかかる事が難点です。また、LANケーブルの劣化が早く通信環境が安定しないと遅延は生じる事もあるので注意が必要です。

4種類のアナログ信号の伝送方式の比較

項目

画質

最大解像度

伝送方式

配線

配線距離
(ケーブル)

開発した企業

主な特徴

AHD方式

☆☆★★★

約100~500万画素

アナログハイビジョン

75Ω(同軸ケーブル)

300m/500m
(3C‐2V/5C‐FB)

Next Chip(韓国)

CVBS用の配線を利用可
アナログHDの主流

HD-CVI方式

☆☆★★★

約200~400万画素

アナログハイビジョン

75Ω(同軸ケーブル)

300m/500m
(3C‐2V/5C‐FB)

Dahua(中国)

CVBS用の配線を利用可
商品数が少ない

HD-TVI方式

☆☆★★★

約200~400万画素

アナログハイビジョン

75Ω(同軸ケーブル)

300m/500m
(3C‐2V/5C‐FB)

TechPoint(米国)

CVBS用の配線を利用可
2014年~

CVBS方式

☆☆☆☆★

約27~52万画素

アナログコンポジット

75Ω(同軸ケーブル)

約200m
(3C‐2V)

アナログTV放送用の規格

アナログTVと同じ信号
1980~2000年代迄

※1MP(メガピクセル)=100万画素です。
※同軸ケーブルには、50Ω(3Ⅾ‐2Ⅴ・5Ⅾ‐2Vなど)と75Ω(5Ⅽ‐2Ⅴ・3C‐2Ⅴなど)があります。(50ΩがⅮ・75ΩがⅭ)
※AHD方式はアナログハイビジョンと呼ばれ、フルハイビジョンの「AHD2.0(1920×1080)」とハイビジョンの「AHD1.0(1280×720)」の2種類があります。

アナログ信号と聞くと昔のブラウン管テレビをイメージされる方もいますが、それはCVBS信号(コンポジット信号)と呼ばれる従来のアナログテレビで使われていた信号伝送方式です。
最近のアナログ信号方式では、デジタルの映像をアナログ信号に置き換えて録画器に伝送した後、録画器内でデジタル信号に戻す事で高解像度の映像を録画する事が可能になった伝送方式で『アナログHD』とか『アナログハイビジョン』と呼ばれています。
AHD方式のカメラは『3C‐2Ⅴケーブル(CVBSで使用されてきたケーブル)』と同等以上の同軸ケーブルであれば使用可能なので、既存のアナログカメラ(CVBS)の配線を利用してカメラのみの交換をする事が出来ます。(交換費用が抑えられる)
HD-TVI方式のカメラもAHD方式のカメラと同様に、既存の同軸ケーブルを再利用する事が可能なので、低コストで防犯カメラの交換が可能です。
HD-CVI方式には400万画素の高解像度カメラもありますが、ライセンス生産されているのは200万画素モデルまでです。

同軸ケーブルの違い

同軸ケーブルの意味4

映像を高品質で伝送するには『3C‐2V』より『5C‐2V』の同軸ケーブルの方が綺麗に写ります。
更に、『5C‐FB』のケーブルを使用するとより鮮明な映像の信号を伝送する事が可能です。(5C‐FBは)
また、ケーブルの距離が長くなればなるほど映像が不鮮明になったり画像が暗くなったりする可能性が高くなります。

防犯カメラ設置の御提案

防犯カメラには様々なメーカーの商品がありますが、『アナログカメラ(AHD・HD-CVI・HD-TVI)』か『デジタルカメラ(IPカメラ・HD-SDI・3G-SDI・SD‐SDI・EX-SDI)』のどれかが採用されています。
稀に防犯カメラの販売をする際に従来のアナログテレビ(CVBS方式)の例を出して、「アナログの防犯カメラは画質が低いですよ」とか「アナログの防犯カメラは30万画素で、デジタルの防犯カメラは200~800万画素もあるので全然違いますよ」といった営業をする業者もいますが、アナログの防犯カメラでも4K(800万画素)の機種も登場していますし、実際のところ従来のCVBS方式のカメラを販売している業者は皆無に近いのです。(在庫処分程度の販売はある)

防犯カメラ愛知では集合住宅や戸建住宅や店舗や事務所などの立地条件や目的に応じて、防犯カメラを御提案しています。
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