個人情報の漏洩や流出に関する防犯対策
個人情報の漏洩に関する防犯対策としては、特定の個人を対象にされているケース(あなただけをターゲットにしている)と、不特定の個人を対象にしているケース(個人情報が奪えれば誰でも構わない)があります。
一般的には、前者の方が防御が難しく後者の方が比較的容易に防御する事ができます。
また、個人情報の漏洩や流出といっても、意外と被害者が自分の口で言っている事も多いので注意が必要です。
個人情報は「誰から守るか?」「何を守るか?」「いつまで守るか?」「どこで守るか?」「どんな情報を守るか?」によって、選択するべき防犯対策が違います。
また「情報をどのくらいの確率で守れるのか?」によっても、選ぶ防犯対策に違いがあります。
更に「既に流出してしまった情報に対して、どうすれば被害を最小限に防げるのか?」という解決策も同時に探っていく必要があります。
個人情報の漏洩や流出に対する防犯対策を御検討されている方は、御気軽に防犯カメラ愛知まで御相談下さい。
個人情報の漏洩に関する防犯対策
1:マイクロカットシュレッダーを使用する
個人情報の記載されたゴミを捨てる時は、シュレッダーにかけてから捨てる。
通常のシュレッダーは時間をかければ復元出来てしまうので、個人情報はマイクロカットシュレッダーで裁断する。
2:ゴミ収集日の当日にゴミを出す。
前日にゴミを捨てると、ゴミを持ち去られて個人情報を盗み見されてしまう可能性がある。
ゴミを開けると多くの生活情報が入っているので、なるべくゴミ収集車が来る直前に出すようにする。
3:ポストに郵便物を溜めないようにする
ポストに鍵がかかっていない場合、郵便物を盗まれたり個人情報(郵便物の種類)を見られたりする可能性がある。
4:携帯電話(スマートフォン)は売らずに捨てる
どうしても売却したい際は、データを完全削除(上書き)してから買取り店に持ち込む。
実際、中古のスマホを購入した際に、個人情報が残っていることがある。
5:パソコン(ノートパソコン・デスクトップパソコン等)を処分する際は、データを完全に削除する
パソコン内部からHDDやSSDを取り出して、ディスクを物理的に破壊する。
データを上書きをしても構わないが、確実に削除出来ない場合もあるので、物理的に破壊した方が確実に流出を防げる。
6:表札に家族の下の名前を記載しない
表札に家族の下の名前が明記されていると、様々な個人情報と紐づいてしまう可能性がある。
7:電話帳に電話番号(固定電話)を掲載しない
電話帳に個人名(特に高齢者)が記載されていると、特殊詐欺犯が利用する。
電話番号ソフトに過去の電話帳情報(氏名・住所・電話番号)が入っているので、固定電話の番号を変更する。
8:自動車のナンバーに情報を載せない
自動車のナンバープレートに家族の生年月日を選ばない。(キャッシュカードの暗証番号にも使わない)
自動車のナンバーに人気番号(1・7・111・777・1111・7777)を選ばない。(攻撃対象にされやすい)
9:自宅の鍵をテーブルの上などに置かない
自宅のカギ番号が分ると誰でも簡単にスペアキーを作る事が出来るので、カギは人目に触れないようにする。
普段からオリジナルキー(元鍵)は使わず、スペアキー(合鍵)を使うようにする。
10:スキミング(カードの磁気情報漏洩)の防止対策を施す
磁気データを盗み取られない様に、スキミング防止ケースやスキミング防止財布などを使用する。
処分するゴミは「個人情報の記載されたもの」と「一般的なゴミ」を分別します。
「一般的なゴミ」は可燃ゴミや不燃ゴミとして、ゴミの収集日に出します。
しかし、個人情報の記載されたゴミはまとめておいて、市のクリーンセンター(ゴミ焼却場)などに持ち込み処分します。
多少手間はかかりますが、個人情報の流出防止になります。
実際、個人情報の記載された個所だけを切り取れば大した量にはなりませんから、一般的な生活をしている方なら1年に1度の持ち込みで十分です。
自分で出来る個人情報に関する簡単防犯対策 10選
1:パスワードをスマホやパソコン内に保管しない
ウイルスに侵入された際に全てのパスワードが流出する可能性がある。(メモ帳などのデータを読み込まれる)
それでも保存したい場合は、下一桁を変更したりアルファベットを追加したりして自分だけが分る様にしておく。
2:httpsではなくhttpのサイトに接続した際は個人情報を送らない
httpで作られたサイトは情報が暗号化されてないので、パスワードやカード番号などを盗み見されてしまう可能性ある。
どうしても必要な場合はVPNを利用する。
3:公共Wi-Fiを使用する際は、個人情報を入力する作業を行わない
悪意ある者が公共Wi-Fiと同じネットワーク名(SSID)でアクセスポイントを作っている可能性がある。
Wi-Fiの暗号化方式が古い(セキュリティレベルが低いWEPなど)可能性がある。(推奨はWPA2)
VPN(Virtual Private Network)を使って、セキュリティレベルを上げる。
4:自宅のWi-FiやONU(光回線の終端装置)やモデムを24時間繋いだままにしない
知らないうちに、パソコンやスマホを乗っ取られる可能性がある。(特にブルートフォースアタックを受けやすい)
Wi-Fiの通信セキュリティレベルが低い(WEP)場合は、WPAやWPA2に変更する。
5:同じパスワードを使い回さない
何かの拍子にパスワードが流出してしまうと、他のSNSやサイトにログインされてしまう可能性がある。
パスワードは20桁以上で記号(%や$や*など)を使って構成する。(特にブルートフォースアタック対策)
6:デバイスに使用制限をかける
特定のデバイス(USB・スマホ・SⅮカード・PC等)だけに利用許可を出す事で乗っ取りや情報漏洩を防ぐ。
シリアル番号で識別できるデバイスであれば利用可能な期間も設定できる。
7:プライベート空間でPTZ機能を搭載したカメラを使用しない
PTZ機能(首振り機能・ズーム機能等)が付いた監視カメラは、バックドアが仕込まれている可能性もあるので注意する。
ネットワークカメラはファームウェア(基本制御ソフト)の脆弱性を攻撃されやすいので定期的なアップデートをする。
ネットワークカメラの初期パスワードは、カメラの型番が分れば検索できるので必ず安全性の高いものに変更する
8:SNSに投稿する画像は画質を落とす
高画質でピースサインをしている画像を投稿すると、指紋を盗み見される事がある。
高画質で顔を投稿すると瞳に写った周囲の景色を盗み見される事がある。(アプリで瞳に写った景色を消すことも可能)
9:SNSに個人情報を特定されるものを載せない
例えば、自宅周辺の電柱番号が写っていると、その電柱のある場所が特定できてしまう。
公園が写っていると公園名を特定できる可能性がある。
10:SNSに投稿する際は時間差で投稿する
例えば、駅で投稿して自宅で投稿すると、自宅からの距離や最寄り駅が判明する。
SNSには具体的な予定(来週から海外旅行に行く・明日から出張するなど)を投稿しない様にする。
特にリアルタイムで海外から投稿すると、確実に自宅にはいない事が判明してしまう。
SNSに投稿した情報だけでも相当の個人情報が漏洩している事はあります。
勿論「別に個人情報が流出しても構わない」と思っている人は防犯対策を講じる必要はありません。
しかし「ストーカ被害」や「SNSなどの乗っ取り被害」や「嫌がらせ被害」や「窃盗被害」などに遭った後で「別に被害に遭っても仕方がない」と応えてる方には御会いした事がありません。
多くの方は「まさかこんな目に遭うとは思ってもいなかった」とか「こんなことになるなら、個人情報が漏洩しないようにすれば良かった」などと異口同音に後悔や反省をされています。
「盗られて困るものがない」というケース
時々、「盗られる物がないので困る事はない」という事を言われる方がいますが、SNSを乗っ取られてしまうと過去に投稿した画像や文章が全て削除されてしまう可能性もありますし、乗っ取られたSNSを犯罪に利用されてしまう可能性もあります。
また、勝手に消費者金融で借金されてしまう可能性や、友人や知人の個人情報も流出させてしまう可能性もあります。
他にも、自宅に注文してもないものが届いたりする事もあります。
多くの場合、本当に「盗られて困る物がない」という訳ではなく、防犯対策やセキュリティ対策を考えたり講じたりするのが面倒でそう答えている人が多い様です。
海外のサイトでは約1億人分の日本人の個人情報が売られています。(だいたい1人3~10万円)
この金額を支払って購入する犯罪者は、必ず購入費の元を取ろうとします。
直接的な被害が発生する前に、少しでも個人情報の漏洩対策や防犯対策を心掛けるようにして下さい。
「自分は困っていない」というケース
依頼者の中には「自分の個人情報が流出しても特に問題はないし、なったらなったで自分で対処できる」と言われている方がいますが、本当に自分の娘や息子の個人情報や高齢の両親の個人情報が流出しても一切問題はないのでしょうか?
実際、個人情報が流出して大変な事になったケースは数多く存在します。(テレビなどで報道されているのはごく一部)
子供であれば性的な被害やいじめや不登校の原因になる事もありますし、高齢者の親であれば詐欺被害に巻き込まれてしまうケースもあるのです。
しかも意外と厄介なのが「詐欺ではない」ケースです。
つまり、高齢者をターゲットにした金融商品(商品先物・FX・株など)の販売や不動産(アパートマンション経営など)への投資話や、ネットワークビジネス(マルチ商法)などに誘われて、財産を失ったり借金まみれになったりするケースも増えてきています。
これらの怖いところは、「犯罪ではない」という点と「財産が0になるだけでは済まない可能性がある」という点です。
特に初期の認知症有症者が狙われやすいので注意して下さい。(高齢者の認知症有症者は600万人以上)
自分で出来る情報漏洩対策(重要書類)
A:マイクロカットシュレッダーで裁断
個人情報の記載された書類をマイクルカットシュレッダーで裁断します。
シュレッダーの種類によっては簡単に元の状態に再現出来てしまう機種も数多く存在するので注意が必要です。
B:裁断した重要書類
マイクロカットシュレッダーで重要な書類を裁断する際には、同時に折り込み広告やチラシなどを裁断して下さい。
そうすることで、紙が混ざり合い復元する事がより一層困難になります。
個人情報の記載された不要な書類は情報漏洩の大きな原因になっています。
自分にとっては不要な情報でも、それを欲しがる人は存在します。
漏洩してしまった情報を、無かったことにする事は出来ません。
個人情報が漏洩してしまう前に、情報が漏洩しない対策を講じる様にして下さい。
自分で出来る情報漏洩対策(光ディスク)
A:光ディスクの破壊作業
光ディスク(CD・DVD・Blu-ray等)に書き込まれたデータを物理的に破壊します。同様に不要になったSDカードやUSBメモリ等も物理的な破壊が必要です。
B:破壊された光ディスク
光ディスクが破壊された状態です。
盤面に刻まれた無数の傷で、再生することも上書きする事も出来なくなっています。
光ディスクに限らず廃棄する際には、デスクトップ型のパソコンやノート型のパソコンのデータなどを物理的に破壊する事をお勧めします。
専用のソフトでデータの上書きをすれば、基本的に記録されているデータは削除されますが、出来れば物理的にHDDやSSDや半導体集積回路などを破壊する事をお勧めします。
また、パソコンの買取り業者や処分業者が「こちらでデータは完全に削除しておきます」と言われている場合であっても、自分自身でデータを破壊するかデータを削除する現場に立ち会う事をお勧めします。(データの消し忘れやデータを抜き取られる可能性もある)
実際、中古で購入した携帯電話に個人情報(住所・氏名・生年月日・連絡先等)が残っている状態だったことが何度もあります。
個人情報の含まれた電子機器類を処分する際は、十分に御注意して下さい。
情報漏洩に関する防犯対策【防犯カメラ愛知】
防犯カメラ愛知では、個人情報の記載された書類の裁断作業や、ノートパソコンやデスクトップパソコンの物理的破壊(ハードディスクやメモリの取り出し等)作業などにも対応しています。
防犯カメラ愛知では、個人情報の漏洩に対する防犯対策を実施しています。
もし気になる不審な出来事や不安な要素がある場合や、建物や人物の防犯目的や見守り対象がある場合など、防犯カメラの設置や利用を御検討されている方は、御気軽に防犯カメラ愛知に御相談下さい。