Ｑ：窓ガラスを防犯ガラスに変更すれば空き巣（泥棒）に破られませんか？
Ａ：泥棒が本気で破ろうと思えば、住宅用の防犯ガラスなら数秒で破れます。
一般的な住宅の窓ガラスの厚みは３㎜が多数を占めています。
テレビや動画サイトなどで防犯ガラスの性能を伝える映像を御覧になった事がありませんか？
空き巣犯役の人が小型のバールを金槌の様に持って、窓ガラスをゴンゴン叩いている映像です。
それでは、あの映像を見て不自然に思った事はありませんか？
もし空き巣犯が本気で窓ガラスを破りたければ、野球のバットをフルスイングする要領で思い切り叩けば良いのです。
しかも犯人役の人はバールで窓ガラスを叩いていますが、バールはこじ開けたり重量物を移動させたりする為の工具です。
本来、物を砕いたり孔を開けたりする際は、採掘用のハンマーやツルハシを使います。
つまり、防犯ガラスに先が尖ったハンマーでフルスイングをすれば、住宅用の防犯ガラスなら１度で破壊できてしまいます。
そもそも『打ち破り』をして侵入しようとする空き巣犯は、ある程度の破壊音がする事は想定しています。
防犯ガラスにした事で諦める空き巣犯はいますが、反対にそれを承知の上で狙ってくる空き巣犯もいる事を忘れないで下さい。
防犯設備の導入や空き巣対策は御任せ下さい！
防 犯 カ メ ラ 愛 知
０５２－２３１－３５９５（AM9:00～ＰＭ6:00／土日祝日除く）
空き巣犯が「侵入する手口」と「犯行を諦める時間」
空き巣の侵入手口
泥棒（空き巣犯）の侵入手口で１番多いのは無施錠ですが、次に多いのが窓ガラス破りです。
それに対してピッキングなどで鍵を開錠されてしまうドア錠破りは僅か2.4％です。
つまり無施錠を除けば、空き巣犯が住宅や事務所などに侵入する手口の半数は窓ガラスからなのです。
また、僅かな時間（ゴミ出し・回覧板を届ける等）でも家を空ける場合には、施錠する事が重要です。
無施錠（鍵のかけ忘れなど）と聞くと、不用心な被害者にも問題があるように聞こえますが、泥棒は決して無計画に空き巣に入っている訳ではありません。
空き巣犯は明らかに住人の行動パターンや生活スタイルや家族構成などを把握した上で犯行に及んでいるという事です。
つまり、泥棒に何かを盗まれてしまったという事実も重要ですが、狙われてしまった事自体も大きな問題なのです。
空き巣が犯行を諦める時間
泥棒（空き巣犯）の約７割が侵入に５分以上かかると、侵入するのを諦めると言われています。
言い換えると、３割の泥棒は侵入に５分以上かかったとしても諦めないという事です。
これは泥棒（空き巣犯）が意地になっているとか時間を忘れている訳ではありません。
現在、被害に合っている住人がどこにいるのかを泥棒に把握されている可能性もありますし、泥棒が住人と鉢合わせたら鉢合わせたで構わないと思っている可能性もあるという事です。
空き巣の約７割は「侵入するのに５分以上かかると、その家に侵入するのを諦める」と言われています。
そして防犯ガラスの『売り文句』は、空き巣が窓ガラスを破るのに５分以上かかるので侵入を諦めるというものです。
泥棒（空き巣）が窓ガラスから侵入する方法は『こじ破り』『焼き破り』『打ち破り』の３種類が大半を占めています。
この中で『焼き破り』と『こじ破り』をする空き巣は、なるべく音を立てない様に侵入しようとするので、防犯ガラスにするとある程度の効果はあります。
しかし、『打ち破り』をする空き巣は、音がしても構わないので短時間で犯行を実行します。
窓ガラスを破る３つの手口
項目
破る方法
必要な時間
破る際の音の大きさ
必要な工具や道具
焼き破り
窓ガラスをバーナーで溶かす
30～60秒
殆どしない
小型バーナー・冷却スプレー
こじ破り
テコの原理でガラスをこじ割る
数秒～30秒
割れる時に小さい音がする
バール・ガラス切り・テープ
打ち破り
窓ガラスを叩き割る
数秒
ガラスの割れる音がする
ハンマー・バール・ツルハシ
泥棒（空き巣犯）が窓ガラスを破る主な手口は３種類あります。
１つ目の焼き破りは、窓ガラスを強力なバーナーで炙って窓ガラスから侵入する手口です。
冷却スプレーを併用する事で、音もなく僅かな時間で建物内に侵入する事が可能です。
２つ目のこじ破りは、窓枠とガラスの間に差し込んだバールをひねり、ヒビが入ったガラスを取り外して侵入する手口です。
こちらも僅かな時間で窓を破る事が出来ますし、それほど音もしないので隣家の住人もまず気がつきません。
３つ目の打ち破りは、窓ガラスを叩き割って侵入する手口です。
打ち破りは焼き破りやこじ破りと違って、窓ガラスが割れる音がするので、窃盗犯は短時間で犯行を終わらせる必要があります。
打ち破りをする空き巣犯は「ある程度音がするのを覚悟して犯行に及んでいる」ので、住人と鉢合わせても逃げずに攻撃してくる可能性があります。また、打ち破りを行う泥棒は複数で侵入してくる可能性も高いので、身を守る対策も必要です。
防犯設備の導入や空き巣対策は御任せ下さい！
防 犯 カ メ ラ 愛 知
０５２－２３１－３５９５（AM9:00～ＰＭ6:00／土日祝日除く）
防犯ガラスの破り方
項目
窓ガラスを破る手口
ガラスの破壊に係る時間
使用する道具
具体的な作業
窓ガラスの狙う個所
認知されている「打ち破り」の手口
打ち破り
５分以上
小さいバール
金槌のように片手でゴンゴン叩く
窓ガラスの端の方
実際の「打ち破り」の手口
打ち破り・打ち破り＋焼き破り
数秒～１分以内
先端の尖ったハンマー・ツルハシ
バットをフルスイングする要領で思い切り叩く
窓ガラスの中心
殆どの空き巣犯（泥棒）は、その場の思いつきで住宅や店舗に侵入する訳ではありません。
空き巣犯は侵入する前には必ず入念な現場の調査をします。
そして逃走経路や侵入方法や必要な道具を決めます。
つまり「打ち破り」で窓ガラスを割って空き巣をしようと考えているのなら、バールではなくハンマーやツルハシを用意するのが当然です。
それなのに、的外れの方法で防犯ガラスが打ち破られない映像を紹介する理由は簡単です。
それは「窓ガラスを５分間破られなければ空き巣は防げる」という落しどころありきの映像だからです。
一般的に紹介されている「打ち破り」の方法
①：防犯ガラスの前に小型のバールを持って立つ。
②：防犯ガラスの強度が高い端の方を狙う。
③：バールの先が尖っていない部分で防犯ガラスを叩く。
④：金づちで釘を打つ要領で、ゴンゴン片手で防犯ガラスを叩く。
⑤：10分以上経過しても防犯ガラスは割れない。
この打ち破り方法には幾つもの不自然な点があります。
防犯ガラスを打ち破るのであれば、バールは使いません。（バールはテコの原理でこじ開けたり持ち上げたりする工具）
そして防犯ガラスに限らず、ガラスの市場に弱い箇所は中心なので、「打ち破り」をする時にわざわざガラスの端の方を狙う事はありません。（端を狙うのはこじ破りや焼き破りの場合）
もし「打ち破り」にバールを使うとしても先端の尖った方で叩くのが合理的な方法です。
また防犯ガラスだと分かっているのに、片手でゴンゴンと金づちの様に叩く事もありません。
本気で防犯ガラスを打ち破りたいのであれば、両手を使ってバットのフルスイングをする要領で窓ガラスを打ち破るのが効果的だからです。
防犯ガラスでは防げない「打ち破り」の方法
①：大型（90㎝）で先端の尖ったハンマーやツルハシを用意する。
②：防犯ガラスの強度が弱い中心を狙う。
③：両手でバットをフルスイングする要領で防犯ガラスを叩く。
④：一撃で防犯ガラスに孔が開く。
⑤：ガラスが剥がれ落ちない場合は、バーナーで焼くか、再度先端の尖ったハンマーでフルスイングする。
一般的な住宅で使われている透明な窓ガラス（フロート板ガラス）は3㎜です。
僅か3㎜のガラスを如何に強化しても、削岩用の打撃部を尖らせた大型のハンマーでフルスイングすれば必ず破れます。
実際、この方法であれば一撃でシャッターにも雨戸にもトタン壁にも孔を開けられます。
他にも、充電式のドリルを使う空き巣犯もいます。（特に複数犯や外国人の犯罪集団）
つまり、防犯ガラスにする事で一定の効果は見込めますが、防犯ガラスだから安心できる訳ではないという事です。
空き巣対策の御提案【防犯カメラ】
「焼き破り」は昔から使われていた手口ですが、あまりメディアでは公表されていませんでした。
それは手口が分かったからと言って対策を講じるのが難しいからです。
今回御説明した「打ち破り」も昔から空き巣が使う手口ですが、空き巣犯が「先端の尖ったハンマーでフルスイングする方法」や「充電式のドリルルドライバーを使う方法」は紹介されていません。
それは対策を講じる事が困難だからです。
しかも、窃盗犯があえて大きな音がする「打ち破り」を選択する以上、複数犯の可能性が高いですし外国人の武器を所持した窃盗団の可能性もあります。
犯行後、犯人は逮捕されるかも知れませんが、犯行の瞬間は誰も守ってくれません。
特に自宅に多額の現金や宝石類を置いている方や、特殊詐欺の被害に合った方や、過去に空き巣被害に合った方は、「打ち破り」をする空き巣犯（場合によっては強盗犯）への対策を御検討して下さい。
防犯カメラ愛知では、あなたの状況に応じた様々な防犯工事やセキュリティ対策を実施しています。
新たな防犯対策を御検討されている方は、防犯カメラ愛知に御任せ下さい。