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窓ガラスから侵入する泥棒【防犯カメラ愛知】

Q:泥棒はどうやって窓ガラスから侵入するのですか?

A:泥棒の侵入方法には、焼き破り・打ち破り・こじ破り・切り破り・引き外し等があります。

戸建住宅や共同住宅に泥棒が侵入する手口で最も多いのは無施錠(鍵のかけ忘れ)が50%以上を占めています。
しかし無施錠を除けば、住宅に侵入する泥棒(侵入犯)の約7割は玄関や勝手口のドアからではなく窓ガラスから侵入します。
その方法は大きく5つあります。

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泥棒が窓ガラスから侵入する6つの方法

項目

発生する音

必要な時間

使う工具

特徴

こじ破り

☆☆☆★★

30~60秒

マイナスドライバー

最も被害が多い手口

打ち破り

★★★★★

2~3秒

バール・ハンマー

最も短時間でガラスを割る

焼き破り

☆☆☆★★

15~30秒

ガスバーナー

短時間で音も小さい

切り破り

☆☆☆★★

30~60秒

ガラスカッター

狙った通りにガラスを割れる

引き外し

☆☆☆☆★

2~3分

不要

ルーバー窓専用の手口

無施錠

☆☆☆☆★

0秒~

不要

偶然狙われた訳ではない

※以前は打ち破りにバールを使っていましたが、最近はロックピックハンマーや電動工具を使う空き巣犯(侵入者)も増えています。
※窓が無施錠でも窓の格子がある場合は、侵入に格子を外すのに数秒から1~2分かかる可能性があります。(格子を外すのにドライバーが必要な場合もある)
※窓が無施錠でも高い位置にある場合は、梯子や脚立などの道具が必要な場合もあります。
※上記以外にも幾つかの侵入方法がありますが、ここでは記載していません。

泥棒は侵入するのに5分以上かかると、約7割は侵入を諦めると言われています。
しかし、それは言い換えれば3割の侵入者(泥棒)は5分以上かかって侵入を諦めないという事です。
泥棒があなたの生活パターンや行動範囲などを把握している場合には、それほど慌てて諦める必要はないのです。

こじ破り・三角破り(泥棒の侵入方法)

ガラス窓から侵入される最も多い手口です。
勢いよくマイナスドライバーをガラス窓の枠に差し込んで、ガラスを割る方法です。
少しづつマイナスドライバーの位置を替え乍ら差し込んでいくと、4~5回の差し込みで窓ガラスは割れてしまいます。
泥棒はクレセント錠の近くの窓ガラスを割り、クレセントを回して窓を開錠して室内に侵入します。
通常の窓ガラスであれば、数秒~数十秒程度で開錠されてしまいます。
窓ガラスを割ると大きな音がしそうですが、こじ破りはガラスにヒビを入れて取り外すので、それほど大きな音はしません。

打ち破り(泥棒の侵入方法)

金槌やバールで窓ガラスを叩き割る手口です。
窓ガラスが割れる音がするので、静かな住宅街では周囲に気付かれてしまう可能性の高い方法です。
しかし近所で道路の土木工事や建物の新築工事や修繕工事があると、ガラスの割れる音に気付きにくい可能性があります。
最も短時間で室内に侵入できるので、犯行時間が短くて済むというのが打ち破りの最大のメリットです。
また、泥棒はある程度の音がするのを承知の上で打ち破りを実行しているので、泥棒を発見しても逃げずに攻撃してくる可能性があります。(凶暴な性格の可能性や、体格がよく喧嘩に自信がある可能性もある)

焼き破り(泥棒の侵入方法)

窓ガラスをガスバーナー(トーチバーナー)の炎で割る手口です。
焼き破りは割れる時に大きな音もしない上に、短時間でガラス窓を割る事が出来ます。
その手口は次の通りです。
①:まず、強力な冷却スプレーを窓ガラスに数秒間吹き付けます。
②:次に、ガスバーナーで窓ガラスに炎を数秒間あてます。
③:小さくピシッとガラスの割れる音がして、外からガラスを取り外す事が出来ます。
窓ガラスに防犯フィルムを貼っていても、炎で溶けてしまうので殆ど効果がありません。

切り破り・折り割り(泥棒の侵入方法)

ガラスカッターで窓ガラスを割る手口です。
予め窓ガラスにガラスカッターで傷を付けているので、こじ破りに比べて確実に狙い通りの個所を割る事が出来ます。
折り割りの手口は次の通りです。
①:窓ガラスに吸盤を取り付けます。
②:ガラスカッターで窓ガラスの表面を削ります。
③:周囲をハンマーで叩くと、ガラスカッターで傷を付けた部分が割れます。(手で振動を与えただけでも割れる事がある)
吸盤付きのガラスサークルカッターを使えば①と②は同時に行えます。
こじ破りと併用することで、確実にクレセント周辺の窓ガラスだけを割る事も可能です。

引き外し・引き抜き(泥棒の侵入方法)

トイレや脱衣場や浴室や階段周辺にルーバー窓が使われている事があります。
このルーバー窓は非常に防犯性が低いので、外部からも簡単に取り外す事が出来ます。
ルーバー窓ガラスの引き抜き手口は次の通りです。
①:ルーバー窓から手を差し込み、金具を少し広げます。
②:ルーバー窓のガラスを1枚づつ取り外します。
③:犯行が終わったら、再びガラスをルーバーサッシにはめ込んで元の状態に戻します。
ルーバー窓にガラスを戻す事で犯行の発覚を遅らせる事が出来ますし、侵入がバレていなければ再び侵入する事も可能です。

無施錠・鍵のかけ忘れ(泥棒の侵入方法)

面格子のある窓ガラス
窓に面格子を付けているから安全だと思い、換気の為に窓を開けている住宅があります。
外付けの面格子は固定しているビスを抜けば簡単に取り外せます。(電動式のドリルドライバーやペンドライバーを使えば1以内に面格子を外せる)
また、ボルトクリッパーという工具を使えば簡単に格子は切断できます。
2階の窓ガラス
2階のベランダやバルコニーの窓ガラスは無施錠でも安全だと思い、そのまま外出する方がいます。
しかし泥棒が脚立を持っていれば簡単に2階のベランダやバルコニーに上る事が出来てしまいます。(作業服を着ていれば不審に思われにくい)
脱衣場やトイレや浴室の窓ガラス
住宅の換気の為に水回りの窓ガラスを解放したままにする方がいます。
泥棒は普段からそういった住宅を物色しています。
水回りの換気も大切ですが、泥棒に侵入されてしまっては意味がありません。

無施錠は住人の鍵のかけ忘れが原因だと言われていますが、泥棒は侵入前に何度も下見をしています。
つまり、この家の住人は「ここの鍵をかけずに外出する」とか、「この時間から買い物に出かけると1時間は帰ってこない」とかといった行動パターンを既に把握している場合が多いと考えて下さい。
それは無施錠以外の侵入手口にも言える事です。
例え泥棒が侵入を諦めたとしても、狙われた時点で相当の個人情報は把握されているので、安心せずに今後は更なる防犯対策を講じて下さい。

窓ガラスから侵入する泥棒への対策【防犯カメラ愛知】

泥棒に窓ガラスから侵入されないようにする対策も重要ですが、それよりももっと重要な問題があります。
それは侵入者(泥棒)に、あなたの住宅がターゲットにされてしまった事です。
前述したように、泥棒は衝動的に盗みに入る訳ではなく必ず事前に下見を行います。
つまり、実際に泥棒があなたの住宅内に侵入出来なかったとしても、その前の下見の時点では侵入出来る住宅だと判断されてしまったのです。

また、住人が泥棒と鉢合わせしてしまうと、窓ガラスを破った工具で泥棒に襲われてしまう可能性もあります。
泥棒の侵入用に使われたバールやガスバーナーは、刃物より危険な武器になる事もあるので注意が必要です。
一番大事なことは、開けにくい鍵を使う事ではなく、泥棒が入らないような防犯対策を施すことなのです。

防犯カメラ愛知では、住宅や事務所の防犯診断を実施しています。
気になる点や不審な出来事があった場合などは、御気軽に防犯カメラ愛知に御相談下さい。